夜の木

夜の木

闇夜に姿を現す木々を描いた、美しいインドの手製絵本

2008年、世界中の児童書の出版社が集まるボローニャ・ブックフェアでラガッツィ賞(ニューホライズン部門)を受賞した、インドの出版社・TaraBooks(タラブックス)刊行の絵本『夜の木』(原題:The Night Life of Trees)。

児童書の編集に携わっていた田村実さんが、ボローニャ・ブックフェアでこの本と出会い、「これは日本で出版したい!」と自ら出版社(タムラ堂)を立ち上げて2012年7月に初めて日本語版を刊行。圧倒的な存在感を持つこの本は日本でもたちまちに話題となり、以来ゆっくりと版を重ねて、この度12刷版がインドから日本に届きました。

版ごとに変わる、表示の絵柄。第12刷の表紙は、本の冒頭に登場する物語「闇夜に光る木」。tara books版の初版(2006年)の表紙にも採用されていた絵です。

描かれているのは、木をめぐる神話的な世界。闇夜の中で、昼間とはまた違う姿を見せる木々が、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティの3人によって描かれています。絵に添えられたそれぞれの短い物語も、とても印象的です。

本を手に取って感じるのは、手漉きの紙の手触りと、シルクスクリーンで1枚1枚色を重ねているインクの匂い。製本は手製本で、インドのチェンナイ郊外の工房で1冊ずつ丁寧に仕上げられています。本紙の黒はインクではなく、「黒い紙」から作っているからこその、この漆黒。その上に鮮やかに映える色彩が、木々の姿をより神秘的に浮かび上がらせます。

3000部限定で、手書きでシリアルナンバーが記されている特別感のある本で、贈りものにもおすすめ。絵本のようでもあるし、アートブックとしても味わえる、子どもから大人まで惹きつける不思議な魅力のある本です。

日本語版「夜の木」の文字はグラフィックデザイナーのセキユリヲさんが手がけられています。

夜の木

著者:バッジュ・シャーム、ドゥルガー・バーイー、ラーム・シン・ウルヴェーティ/著、青木恵都/訳
出版社:タムラ堂
ページ数:40ページ
仕様:35×23cm、上製

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夜の木
夜の木
¥3,960
9784990628703
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