死ぬまで生きる日記/土門蘭

死ぬまで生きる日記/土門蘭

「死にたい」という気持ちを、他の言葉に言い換えることができたら

「本当のことを書きたい、といつも思っている。」という一文から始まるこの本は、10歳の頃から20年以上も「死にたい」と思い続けていた著者が、カウンセリングを通してその感情と向き合った2年間の記録。著者である土門さんが「本当のこと」を書き切っているから、多くの人の奥底にある「本当のこと」に共鳴して、読み手が持つ人生の物語とも重なっていくような魂の記録です。

土門さんがなぜ20年以上も毎日「死にたい」と思っていたのか、カウンセラーと対話を重ねていくなかで、その気持ちを何か他の言葉に言い換えられないか探していくくだりがとても印象的。「死にたい」と表現するしかなかったその気持ちは、どんな言葉に行き着くのか。自分がずっと抱えているつらい気持ちにぴったりな言葉をみつけられたら、その気持ちが定義し直されて救われることがある。ヒリヒリとした実感を伴って綴られるその言葉は、個人的なことでありながら、多くの人が必要としている言葉なのではないかと思います。

これほどまでに強烈な感情でなくても、どうして自分は生きているんだろうとか、生きる意味ってなんだろうとか・・・。人生の折々でそんな感情に振り回されることは、誰にでも起こり得ること。土門さんがこの本に差し出した「本当のこと」は、そんなときにきっと支えになるのではないかと思います。

各章の巻末には、土門さんが落ち込んだ時に読んで助けられてきた本の紹介も。併せて読むのもおすすめです。

死ぬまで生きる日記/土門蘭

著者:土門蘭
出版社:生きのびるブックス
ページ数:264ページ
仕様:四六判・並製

死ぬまで生きる日記/土門蘭
死ぬまで生きる日記/土門蘭
¥2,090
9784910790091
在庫あり