ほんのちょっと当事者
身近な社会問題を当事者目線で綴ったエッセイ【早川ユミさん推薦本】
*早川ユミさんの自家製本『かぞくのかていか』にて紹介されている、早川ユミさんの推薦図書です。
さまざまな社会問題を「ほんのちょっと当事者」の目線で考え、ユーモアと素直な筆致で綴ったエッセイ。
当事者である著者自身の体験をさらけ出した文章を読んでいると、他人事だと思っていたことが、自分の人生にも重なることに気づかされてハッとすることも。誰もがこの社会の「当事者」であり、これからも何かの「当事者」になり得ることに改めて気づかされます。
ほんの少しでも当事者意識と想像力を持って、この社会を生きていけたなら。誠実な文章で綴られる著者の向き合い方に力をもらえる1冊。
(出版社コメント)
ローン地獄、児童虐待、性暴力、障害者差別、看取り、親との葛藤…「大文字の困りごと」を「自分事」として考えてみた。「ここまで曝すか!」と連載時より大反響の明るい(?)社会派エッセイ
わたしたちが「生きる」ということは、「なにかの当事者となる」ことなのではないだろうか。…みんなが隣にいる誰かへの想像力をもつようになれば、まわりまわって思いもかけない方向から、誰かがわたしの小さな困りごとを助けてくれる気がする。そういうのってなんだか素敵で、とてもふくよかな社会に思えるのだ。――「まえがき」より。
(目次)
まえがき
第1章 暗い夜道と銀行カードローンにご用心
第2章 「聞こえる」と「聞こえない」のあいだ
第3章 奪われた言葉
第4章 あなたの家族が経験したかもしれない性暴力について
第5章 父の介護と母の看取り。「終末期鎮静」という選択
第6章 哀しき「おねしょ」の思い込み
第7章 わたしは「変わる」ことができるのか
第8章 わたしのトホホな「働き方改革」
第9章 父のすててこ
いささか長いあとがきのようなもの
青山ゆみこ
フリーランスのエディター/ライター。1971年神戸市生まれ。月刊誌副編集長などを経て独立。単行本の編集・構成、雑誌の対談やインタビューなどを中心に活動し、市井の人から、芸人や研究者、作家など幅広い層で1000人超の言葉に耳を傾けてきた。著書に、ホスピスの「食のケア」を取材した『人生最後のご馳走』(幻冬舎文庫)。
ほんのちょっと当事者
著者:青山ゆみこ
出版社:ミシマ社
ページ数:248ページ
仕様:四六判並製
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