青木奈々絵 しめ飾り 間

2つのものが調和する喜びを表現したしめ飾り

大分県・国東半島のみで栽培されている、七島藺（しちとうい）という植物を使って、青木奈々絵さんが製作するしめ飾り。「間」は、ふたつの輪が連なり、しっかりと結び、和紙を添えたデザイン。 人や人、自然と人、昔と今など、交じり合うことで生まれるものの喜びを表現しています。

作り手について

材料に使われている植物「七島藺（しちとうい）」は、本来は畳表の原材料。丈夫で熱に強い特性を活かして、生活道具の材料として活用されています。

地域に受け継がれてきた七島藺は、機械での栽培ができないため、田植えから収穫まですべて手作業されています。その栽培方法の難しさから、現在生産農家はたった数軒にまで減っています。

同時に編み手も減少するなか、受け継がれてきたものを繋いで、”しめ飾り”という形で新たに光をあてる青木奈々絵さん。女性らしい繊細で細やかな編み模様、デザインが魅力です。

しめ飾りは使うほどに青々とした香りと色があめ色に変化し、使うごとにツヤが出てきます。自然素材のもつ経年変化も合わせてお楽しみください。

青木奈々絵
旅で訪れた大分県杵築市に惹かれて、2019年に都心より移住。その後「杵築七島藺工芸マイスター」の資格を取得し、製作活動をスタート。
家族4人での暮らしを営むとともに、古民家をリノベーションした宿の運営をしています。（民泊：yamakaoru、一棟貸し：matai）