今年も残すところあと少しとなりました。
そして今は、ワクワクと心が躍るクリスマスシーズンの真っ最中!
本灯社として、初めて迎えるクリスマスにスタッフも大張り切り。
どんな本をおすすめしよう?
サンタクロースやツリーが出てくるような、クリスマスのお話が描かれた絵本。
冬の夜に静かに味わいたい、美しい作品集。
子どもたちには、読み継がれる名作の愛蔵版や、手を動かして楽しめる仕掛け絵本。
あれこれ意見を出し合いながら、今の季節にぴったりの本、クリスマスのギフトにいちおしの本をセレクトしました。
大切な誰かの顔を思い浮かべながら。
あるいは、1年がんばった自分へのささやかなギフトに。
心惹かれる1冊との出会いをお楽しみください。
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くまさんのすこやかな暮らしを描くシリーズ絵本より、こちらはクリスマスイブのお話。雪が降りしきる朝、くまさんはいつもどおり早起きをして、ゆうびんやの仕事にでかけます。1日の仕事をていねいにこなし、仕事を終えて、あたたかなおうちでクリスマスを楽しむくまさん。それぞれのページの中に描かれたクリスマスムードを見つけては、ワクワクと楽しめる1冊です。
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ちいさな10人の天使たちが地上に舞い降りて、困っているひとや動物たちにそっと手を差しのべるクリスマスのお話。最初は後ろを向いていた天使が、ページをめくるごとに、1人ずつ振り向いて顔を見せてくれます。最後のページになると10人の天使たちが揃い、口を開けて「きよしこのよる」を歌っているように見える仕掛け絵本。天使たちの姿がとても愛らしく、清らかな歌声が聞こえてきそう。
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雪を一度も見たことがないくんちゃんが、冬ごもりを少し先に延ばして、初めての雪の季節を楽しむ様子を描いた絵本。お母さんと「雪ぐま」を作ったり、クッキーを焼いたり、ツリーの飾りつけをしたり、お父さんを驚かせようとパーティーの準備をしたり・・・初めての雪を楽しむくんちゃんが本当に楽しそう!赤と黒の2色で描かれた絵もクリスマスの雰囲気にぴったりです。
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200年前に書かれた一編の詩が原作の、クリスマスイブに煙突から入ってくるサンタクロースを見てしまったお父さんの目線で語られる物語。カラフルで元気の出る絵で、特徴的な縦に長い版型は、細長い煙突やツリーを描くのにぴったり!サンタさんが煙突から降りてくるシーンが最高です。大きな靴下にもぴったり収まるシルエット。クリスマスプレゼントにおすすめの絵本です。
インド・チェンナイ郊外の工房で紙から作られている、ハンドメイドの絵本。手漉きで仕立てた黒い紙に、シルクスクリーンで色を重ね、製本も手作業という、時間をかけて人の手で作られている工芸品のような本です。闇夜に浮かび上がるのは、昼間とは違う姿を見せる木々たち。木をめぐる神話的な世界が描かれています。ページを捲るときの紙の手触りやインクの匂いが五感に訴える、特別な読書体験ができる本。
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ささやかな暮らしを楽しむトガリネズミのお話が3話収録された絵童話。水彩と木炭で描かれた絵には、慎ましく、そしてささやかな楽しみに満ちたトガリネズミの生活の隅々まで描きこまれていて、絵を眺めているだけでも見応えがあります。冬や年末のお話なので、クリスマスにプレゼントしたら長く楽しめて喜ばれる1冊です。
朱と墨の2色で、繊細な線を重ねて描かれる杉本さなえさんの作品集。2018年に開催された個展で発表した作品が24点収録されていて、2色で描かれているとは思わせないくらい、色の広がりや奥行きを感じさせます。造本も美しく、絵の合間に挟み込まれた短い言葉もとても印象的で、どこかでほんとうに存在している物語のような、オリジナルの世界観に引き込まれる作品集です。
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猫好きな方にはこちらの本を。絵本作家・出口かずみさんが、一緒に暮らす猫・小八をさまざまなシチュエーションで描いた作品をまとめた画集。そのお題が秀逸で、たとえば、マンションの一室を内覧する小八(「新生活への不安」)、学生服で合格発表の掲示板を見上げる小八(「緊張の瞬間」)、落語の高座に上がる小八(「真打披露」)など、ページをめくるたびに絶妙な局面に居合わせる小八のなんともいえない表情に思わずニヤニヤ。出口さんの小八への愛がストレートに伝わってくる、ユニークな作品集です。
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世界一美しい庭の国と言われるイギリス=“みどりの王国”を訪ね、イギリス庭園と庭仕事を愛するガーデナーたちを写真と文章で記録したルポタージュ。大判・布張りのとても美しい本で、見開きで掲載されている戎さんの写真と、鈴木さんの緻密で心の通ったレポートに心を動かされます。美しい庭と、その庭のために信念を持ってはたらく人々に本を通じて深く出会える1冊。
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2022年に開催された「クマのプーさん」展の公式図録。プーさんのお話の原画約100点が収録された贅沢な1冊です。その中には、クリスマスキャロルをうたうクリストファー・ロビンとプーたちを描いた作品も。キャラクターの姿でよく見知っていると思っていたプーさんの世界を、原画と出会うことで、あらためてその物語の豊かさにふれることができます。造本も美しく贈りものにぴったりの本。
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2023年に日本で初めて開催された展覧会「エルマーのぼうけん」展の公式図録。3部作の原画約130点のほか、物語の誕生秘話や制作プロセス、作者ルース・スタイルス・ガネットの人柄を伝えるテキストが収録されています。エルマーを読んだことがある人なら、夢中で読んだあの頃の気持ちが一気に蘇り懐かしさが込み上げる一方で、繊細で優しい原画の素晴らしさにあたためて感銘を受けます。エルマーファンならぜひ持っておきたい1冊。
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「ここに収められている子ども服は、1960年代後半から80年代にかけて、筒井喜久恵さんによって作られたものです。喜久恵さんは二女一男の母として、わが子のために100着を超える服を独学で作り、30年以上もの間、それを大切に保管してきました。」
筒井さんが作った子ども服のコレクションを記録した、稀有なビジュアルブック。既製品にはない個性と子どもたちへの愛が溢れていて、昭和の時代、ある家族が共に過ごしたかけがえのない時間を、ハンドメイドの洋服を通して感じることができます。
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雪がしんしんと降り積もる寒い日に、ネコのゆきちゃんが自分の名前の由来を森の動物たちに尋ねてまわります。リズミカルで楽しいお話と、伸びやかなタッチで描かれた動物たちの躍動感がぴったりとはまっていて、読み進めるほどに嬉しくなってしまうような絵本です。雪景色を銀色で描いた絵の美しさもとっても素敵。子どもはもちろん、ネコ好きなかた、きれいなものが好きなかたにも。サイン入り、限定クリスマスカードつきのスペシャル仕様でお届けします。
言わずと知れたあの名作ファンタジー『モモ』の愛蔵版。物語として楽しむのはもちろん、「時間」や「幸福」について、作者ミヒャエル・エンデが込めた哲学的なメッセージも感じられて、大人になってからも、原点に帰るようにときおりページを開きたい1冊。箱入りで、オレンジ色の布クロスの表紙の造本も美しい特装版で、贈りものにもぴったり。
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岩波少年文庫で長く親しまれている名作「みどりのゆび」の愛蔵版。哲学的な問いと詩的な表現で平和を祈るお話は、今だからこそ多くのかたに手に取ってほしい1冊です。植物を芽吹かせ花を咲かせる親指を持つ主人公チトが、世界に対して自分ができることを考えて行動していく姿が胸に迫ります。箱入り、きみどり色のクロス装、素晴らしいカラー挿絵もふんだんにあしらわれ、手元にずっと置いておきたいほどに美しい1冊です。贈りものにもおすすめ。
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福音館書店の雑誌『母の友』に掲載された童話から、編集部がセレクトした短くて面白い物語を集めた童話の名作選。いろいろなテーマのお話が入ってて、「ぐりとぐら」「だるまちゃん」「ばばばあちゃん」「ぐるんぱ」など、みなさんがよく知っているお話の、書籍化されていない作品も。大人もこどもも一緒に、たくさんの物語の扉を開くことができる1冊です。小さなお子さんがいるご家族への贈りものにおすすめ。
本灯社の児童書部門で、いちばんの人気者!指で触って、動かして楽しめる、スライド式の仕掛け絵本です。夜空に星のひかりが輝いたり、チューリップの花が色づいたり・・・指を動かすことで絵本の中の絵が変化するので、ちいさなお子さんも楽しく遊べます。ボード紙のため丈夫で、やぶれにくいところもうれしい仕様です。
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本灯社が始まる前からくらすことで紹介しているロングセラー。本を開くと立体的な絵が飛び出す、360度どの角度からみても楽しめる仕掛け絵本。『ナマケモノのいる森で』は、ナマケモノが暮らす森のお話。木々のなかにいるナマケモノやほかの動物たちを探すのが楽しく、プレゼントにもぴったり。自然の大切さも学ぶことのできる内容です。
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『ナマケモノのいる森で』と同じ作者、ボワロベールとリゴーによる仕掛け絵本。第2弾の舞台は、海。水平線の上と下を同時に描く、画期的な絵本。氷山が海の中にも連なる北極の海。嵐で荒れる、真っ暗な夜の海。美しい珊瑚礁に魚たちが集まる海・・・海の上からは見えない世界が立体的に目の前に広がると、思わず「わあ!」と歓声があがるはず。海やお魚が好きなあの子への贈りものにいかが?
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同じ仕掛け絵本シリーズの最新刊。森、海に続いて、今度の舞台は、山!主人公のルーが、オオカミを探して山登りへと出かける物語。レイヤーが重なるような仕掛けで山の遠近感を表現していて、朝の山、夜の山、雪の山と刻々と変わる山の表情と、その中に描かれている植物や動物たちが見応えがあります。ページのどこかに隠れているオオカミを探すのも楽しい1冊です。
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