最初に読む料理本/古谷暢康
料理がもたらす自由。わたしたちが料理について本当に知りたかったこと
この本のなかにこんな一節があります。
「(時間や社会の)"奴隷の輪”から抜け出す方法は料理を自分の手で作ること。
料理は"生きる術”。それを知るだけで、あなたは自由になる。」
「もし、いまの自分に満足していないのであれば、自分を変えたいと思うのであれば、食べものを変えるのが、何よりも近道だ。習慣になっている食をやめてみる。すべてやめなくてもいいので、一つでもいいからやめてみる。そして、本当はなにが食べたいのか自分に問う。」
自分の人生における料理の在り方を変えたい、自分の料理に対する意識を変えたいという思いがあるかたに、ぜひ手に取ってほしいのが本書。レシピよりずっと手前にある料理との関わり方を改めて問い直すことができる、あらゆるレシピ本を読む前にまず最初に読んでほしい1冊です。
「食べることは生きること」とはよく聞くけれど、この本では「料理をすることは、生きること」。自分のからだを作るものを自分で選ぶ日々の積み重ねが、自分の人生を作っていく。そんなことを今一度見つめ直し、手からこぼれ落ちていた時間や健やかさ、自由に生きる選択肢を取り戻すきっかけに。わたしたちが料理について本当に知りたかったのは、こういうことだったのではないかと思うほど、本質的なことが語られています。
そして、何より本当に美味しそうで、これならちょっと作ってみようと思える料理がずらり。ページを開いたところからウズウズと何か作りたくなってきます。お肉を入れないからこそ美味しい「肉なし肉じゃが」、ダイナミックに素材の味が引き立つ「キャベツの包み焼き」、カルボナーラより手早く簡単に作る「たまごパスタ」・・・ひとつひとつのシンプルなレシピには調味料の分量は載っていませんが、読んで作ってを繰り返すうちに、自分自身の感覚で自分の料理が自由に作れるようになります。
初めて料理をするかたにも、自分のために料理をするひとり暮らしのかたにも、家族のために日々料理をするかたにも。本灯社の店頭でも、2冊購入されて、1冊は独り立ちするお子さんに、もう1冊はご自分用に、という素敵なお話をよく聞きます。
この本を出版されている時雨出版さんの意向で、一般書店では販売せず、自然食品店や一部の独立書店など、信頼できる渡し手のみで販売されています。出会えた時にぜひ手に取ってみてください。
※安達茉莉子さんの著書「私の生活改善運動」のなかでも本書が紹介されています。ぜひ併せてどうぞ。
最初に読む料理本/古谷暢康
著者:古谷暢康
出版社:時雨出版
ページ数:240ページ
仕様:18.8×12.7
この商品のご購入にあたって
出版社より、経年による表紙の変化について
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【環境に配慮した書籍です】 本書は、リサイクルの工程に配慮して、カバーにPP加工をせず、ニス加工をしています。PP(ポリプロピレン)は、一見丈夫ですが、劣化すると手で揉んだだけで粉々になります。いま、海洋汚染で問題になっているマイクロプラスチック。その主なプラスチックの一つがポリプロピレンです。ニス加工はPP加工ほどの強度はありませんので、使用しているうちに表紙が擦れて白くなりますが、紙の風合いと経年による味わいをお楽しみください。
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