十場あすか

十場あすか

田畑を耕し、作物を作り、作ったもので生活を営む。
プリミティブな生活から生み出される、
十場あすかさんのざらりとした手触りの陶器は
母のようにおおらかで、道具のように力強くて頼りがいのある存在。

藁から採取した藁白釉をかけて、
もみ殻を敷いて焼成された器や鍋を
今度はわたしたちの生活で使っていく。
その度に入っていく貫入や火の跡が、
またその先のストーリーを物語っていきます。

普段のお料理から、特別な日のお料理まで。
お鍋や薬缶として、お皿として。
これから5年、10年と、人生をともにしていきたい器と道具たちです。

十場あすか(じゅうば あすか)
1983年広島県生まれ。十場天伸氏と神戸市に「つくも窯」を築窯・独立。田畑で米や野菜を作り、その副産物である稲わらの灰からできた藁白釉を使った白い作風が人気。

Photo:Haruki Anami