くらすこと ガラ紡ソックス

ガラガラとゆっくり紡がれる

日本独自で発達した紡績方法で、綿の繊維長が短い和綿を機械的に紡績する江戸時代に考案された方法。がらがらと音をたてながらゆっくり紡がれることから名付けられたガラ紡。オーガニックコットンの落ち綿を使用し、手紡ぎのような風合いの豊かな表情が特徴です。

ガラ紡専用に改造されたオールドマシーン

ガラ紡の素材は、太さが不均一の為、通常の編み機では編めません。奈良にある靴下工場で40年以上前の靴下編機（紡績方法が未熟であったため、幅広い太さの糸を編めるように作られていた）を改造して、 ガラ紡を編んでいくために「専用」に改造して生産しています。

出来上がるのは通常の半分のみ

凹凸が特徴的なガラ紡の糸に負担をかけずに編むために、通常の靴下の製造よりも編み機のスピードを緩めて編んでいくので、通常の靴下を1日で50足編めるところを半分の25足前後しか編むことができません。

糸をほどいては編み直す

ガラ紡の凹凸に起因するどうしても出てしまう個体差によって、着用が難しい商品も出てきます。そのような商品は、糸をバラして、極端に太かったり細すぎたりして硬くなった部分を取り除き、再度編み立てを行い商品にしているのです。それは特別な素材を無駄にせず大事に使いたい、という思いから。

最後まで職人の目と手で確かめる

編み上がっても個体差が出てしまうガラ紡ソックス。それらをさらに一つ一つ確認し、左右の大きさ合うものをセットにしてお届けしています。完全に同じものができないからこその風合い。手間ひまを惜しまず作られたガラ紡ならではの履き心地をお楽しみください。